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誰も通らない夜中の信号を待つ時間のように
白石効栽 Kousai Shiraishi
2022
h910 w1167 d20
oil on canvas
私はわざと迷うことがある。
ある場所から見た風景が、少し外れた場所から見ると全く別の風景に見えたりする。歩いてみる風景と乗り物に乗って見る風景もそれぞれ全く別のものように感じる。そんな時、私は自分のいる場所が不確かなものになる不安を覚える。迷うことによって感覚を頼りに自分がいる場所の地図を作るようにその不安を拭おうとする。モチーフは「色が違う」「見たことがある」などの違和感で決めている。森で迷った時、木々に目印をつけて進んだ道がわかるようにする行為がある。私の絵を描く行為はそれと似ている。
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