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CU-CL: C/U-CL_clxxx-clxxx_(w)_V

川人 綾
Aya KAWATO
2025
h180 w180 d21
パネル、アクリル
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私は「制御とズレ」を主題に、知覚の不確かさと視覚芸術の可能性を探究しています。京都で伝統染織を学んだ経験から、膨大な手作業の積み重ねの中で不可避的に生じる微細なズレに、人間の意図を超えた美が宿ることを学びました。また、神経科学者である父の影響から、私たちが見ている世界は網膜像をもとに脳が再構築した像であり、錯視のように現実と知覚の間に乖離が生じることを早くから意識するようになりました。

私の制作は、こうした「物質に内在するズレ」と「知覚に生じるズレ」を共通の構造として捉え直す試みです。あらかじめ設定された秩序や構造に対し、絵具を何層も重ねることで、形態にわずかな歪みや色彩の揺らぎを生じさせ、画面にやわらかな錯視的効果を生み出します。その作品は、視覚の不確かさを体感させるだけでなく、他者の視点の存在を想像させる装置でもあります。私はこの絵画実践を通じ、世界の見え方は一つではないという事実を可視化し、認識の多様性を提示したいと考えています。
川人 綾
Aya KAWATO
1988年奈良県生まれ。京都府在住。神経科学者の父のもと、脳を通して世界を把握しているということを強く意識するようになる。京都で日本の伝統的な染織を学んだ後、パリ国立高等美術学校交換留学を経て、2019年東京藝術大学大学院先端芸術表現科博士後期課程修了。「制御とズレ」をテーマに、日本の伝統的な染織や現代の神経科学を背景にもつ、抽象的なグリッド状のペインティングを中心に制作している。近年個展は、東京オペラシティアートギャラリーproject N、京都市京セラ美術館ザ・トライアングルの他、ニューヨークやパリ、ジュネーブでも開催。また、2024年「カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ」ポーラ美術館(神奈川)や2023年「Nippon Mania. Contemporary Art from Japan」Kunsthaus Kaufbeuren(カウフボイレン、ドイツ)、2017年「2074、夢の世界」FIAC 2017 / Grand Palais(パリ、フランス)など、数多くのグループ展に参加。主なコレクションに、シャネル合同会社、東京藝術大学大学美術館。主なコミッションワークに、2025年「2025年 ⼤阪・関⻄万博 迎賓館(⼤阪)」、2021年「ロンシャン ウィーン(ウィーン、オーストリア)」、2020年「メタ・オープン・アーツ・コミッション / フェイスブック(東京)」、2019年「ロンシャン ラ メゾン銀座(東京)」。主な受賞歴に、2018年「野村美術賞 2018」野村財団、2017年「2074、夢の世界グランプリ」コルベール委員会・東京藝術大学、 2016年「第 11回 TAGBOAT AWARD 審査員特別賞 小山登美夫賞」TAGBOAT。

Photo credit : 大島拓也(Northern Studio)

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